昨年の12月に突如決まった風しんの追加的対策について解説します
風しんとは
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5~7人にうつす強い感染力を有します。
風しんウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視はできない疾患です。
また、風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。
2013年に次いで2018年にも風しんの流行がありましたね
2013年は私も妊娠中でしたのでとても気になっていました
それでもうちの夫は検査にも行ってくれなかったです
このたび、オリンピックまでに国民の風しん抗体価をしっかりあげましょうと対策が打たれました
これでまた男性が1人でも検査と予防接種に行ってくれますように
風しんに対する追加的対策とは
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性に無料で抗体検査を受けてもらい、風疹の抗体がないと判定された場合、無料で予防接種ができる
というものです
今年度から3年間限定の対策です
お住まいの市町村からクーポンが郵送されてくるので、医療機関へ持って行ったり会社の検診の時に採血があれば一緒に出すなどして検査を受けられます
全国的な取り組みなので、単身赴任などで住民票のないところで受診したいという場合も大丈夫です
風しんに対する追加的対策の対象者とは
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性が対象です
国立感染症研究所のデータによると、この年代の男性の風しん抗体保有率は約80%です
意外と高いと思いませんか?
だから検査をせずに無料で予防接種しようとはならなかったんだと思います
ただし1年目に全員にクーポンを発行してしまうと、医療機関が混雑してしまったり、ワクチンが足りなくなってしまったりなどの心配があるため、平成31年度は、昭和47年(1972年4月2日)~昭和54年(1979年)4月1日生まれの方(約646万人)を対象に市区町村よりクーポン券が送付される予定です
昭和37年から昭和47年4月1日生まれの方も希望すれば、市区町村からクーポン券が交付されますので、今年検査を受けたいなと思われたらお住まいの市町村にお問い合わせください。
【クーポン見本】
クーポンはいつ頃届くの?
3月、4月は住所の移動も多いため、落ち着いた後に発送する自治体も多いようです
岡山市の場合5月末の発送予定でした
検査や予防接種はどこの病院で受けられるの?
ほぼどこでも受けられるよう全力で準備中です
クーポンが届いたら病院に行くか、会社の健診へ持って行って是非活用してくださいね。